まず先に写真でご説明します。

こちらがハードウッド等を外壁に張る場合にビスが見えない『ノンビス工法』です。『本実加工』を逆手に取り、あえて隙間を最初から見せています。

2011年にルクセンブルクの『VETEDY社』から開発された画期的なシステムです。実績がまだ少ないですが、日本でも広まっています。
詳しくはこちら↓

https://vetedy.com/ja/

『どういう納まりになっているの?!』
と、みなさん興味津々かと思われます。

このように、特殊な樹脂クリップと木の裏に特殊な加工をしてある天然木ボードにより構成されています。

実際にサンプルでご説明します。

まず、この黒いシート。何だと思いますか?
(上の写真の黒いを拡大したものが下の写真です。)
これはタイベックシート(透湿防風シート)です。
建築専門の方でも『黒いタイベックシートってどこに売っているの?』と疑問に思います。このタイベックシートは国内でも購入できます。

<一般の方へ>
タイベックシートとは非常にシンプルにご説明しますと、外壁を張る前に防水や防風のために張るシートです。国内で使用されているほとんどが白くて薄いものです。
しかし、このドイツ製のタイベックシートは非常に厚く、しかも25年以上の耐久性が認められています。

要するに、外壁を張る前に柱や間柱、もしくはベニヤの上にこのタイベックシートを張り、そのタイベックシートの上に通気のための『胴縁』を取り付け、最後に木を張ります。写真の両サイドにある黒いプラスチックが”胴縁の代わり”で『ベース』と呼びます。※唯一ビスを打つのはこの工程のみです。

プロの方は見てわかると思いますが、普段日本国内で使用されているタイベックシートよりも本当に厚く、しっかりしています。コストもびっくりするほど高くないです。なぜ黒いのかと申しますと…

もし、白いタイベックシートを使用したら、単純にこの隙間から白いタイベックシートが丸見えだからです。

話を続けますが、

まず、ベースの上からこの”クリップ”を挿入します。

そして、まず最下段から….

天然木ボードはこのような特殊な加工がされていれクリップにはめ込むようにできています。本当に画期的で魅力的なシステムです。

このように積んでいくと、あっという間に出来てしまいます。
本実工法に比べて4倍の効率です。目地の隙間も変えれますし、板一枚の交換、メンテナンスも可能です。

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