前回の検証では、「杉、ヒノキ、マツ」といった板を外壁に張ることは、板自体の反りや収縮の問題、塗装を頻繁にしなければならない、といったことでした。

もっと木目が美しく、反りや収縮が少なく、メンテナンスが楽な木はないのでしょうか?
私は数年かかって探し続けましたがこれといった材料が見つからず、諦めかけていた時でした。
『ウッドデッキに使用するハードウッドがいいんじゃないか?』とひらめきました。
しかし、ウッドデッキ用のハードウッドは断面が単純な長方形で、サネの加工がされていません。写真をご覧ください。

このように、四角い形状ですので正面からビス打ちするしかありません。

↓の写真のようにオスとメスの加工されているものは(本実加工といいます。張り合わせた材の合わせ目がピタッとしています。)ビスが隠れます。

なぜビスが隠れるかというと…

このように、オスのサネに斜めにビスを打って行くのでビスが見えません。


そこで、地元の材木屋さんに電話して材料を調達しようと思いました。
ところが、こんなに硬いハードウッドを加工できる工場は地元には無かったのです。

それでインターネットで調べると、『ウッドデッキネット』様で購入できることがわかりました。香川県から送られてきます。
早速、担当の杭田さんと電話で打ち合わせをさせていただきました。


ウッドデッキに使用するハードウッドの厚さは20mmですが、これにサネ加工をすると少し薄くなり、15mmとなります。15mmは外壁板張りの標準的な厚さです。幅は90mmです。今回450枚購入しました。


金額は決して安くありません。しかし、どうしても検証したかった。というか、これを実験しないと次の私のステップへ進めないからです。壮大なロマンがかかっています。


この『ウッドデッキネット』を運営されているのは『大日本防腐株式会社』様といいます。大正10年創業の老舗です。私も直接材料を取りに長野県から香川県に行けないので、今回の高額な買い物は非常にドキドキだったのを覚えています。しかし、担当の杭田さんがとても迅速に丁寧な説明メールと電話をいただいた為、(大変失礼ですが)購入を決めました。そして….

材料は届きました。杭田さま、本当にありがとうございました。

次回は、ハードウッドの種類についてご説明します。

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